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2023年3月

【原山建郎の連載コラム】「つたえること・つたわるもの」№157 農業・畜産業の工業化、遺伝子組み換え農作物・家畜の光と影。

 一昨日(3月28日)アップされた連載コラム№157をお届けします。
 農業・畜産業の工業化、遺伝子組み換え農作物・家畜の光と影。 | ゴム報知新聞NEXT | ゴム業界の専門紙 (gomuhouchi.com)
前回は「農業と漁業の工業化」が生み出す「食品ロス」について考えましたが、たとえば、「出された食事は残さず食べる(もったいない精神)」「食材は余すところなく利用する」「必要とされる(需要)量以上に作りすぎない」などの自助努力には限界があります。今回のコラムを書くにあたって、私の学生時代、当時は最先端の科目であった「マーケティング」で学んだ「美味しいステーキが焼ける肉汁のシズル(sizzle)で、顧客の食欲に火をつける」を思い出しました。
 「農業(酪農も含め)と漁業の工業化」は、新しい文明(機械化・大量生産化→コストダウン)の力です。かつての「食べるだけ(量)作って、余ったら分ける(売る)」という地域に根差した文化は、すでに見向きもされない過去のものとなっています。強力な文明(大規模農業企業)によって安価な「食材」が出回るようになると、細腕の文化(小規模個人農家)が作る「食材」は相対的に高価なものとなり、どんどん市場競争力を失っていきました。これは近くに大規模スーパーマーケットが林立すると、地域の個人商店がどんどん潰れて、シャッター商店街となる――この現象にも似たものがあります。
 仏教の言葉に「小欲知足」があります。これは「知足」(足るを知る)、つまり必要最小限の欲求でじゅうぶん満足するという精神「文化」が土台にあってはじめて、「小欲」(これ以上欲しがらない)、ありがとうございます、という生き方が可能になるのではないでしょうか。
今回とり上げたrBST(遺伝子組み換え・牛成長ホルモン)、遺伝子組み換え技術によって二世代目の発芽を阻害する種子の不稔技術(バーミネーター)、ジャガイモの発芽抑制に放射線放射などのトピックは、かなり以前から話題になっていた問題の数々です。


私はコラムの末尾をつぎの一文で締めくくりました。(下線、太字は原山)

その昔、「せまい日本 そんなに急いで どこへ行く」という交通安全標語(1973年)があった。いま私たちに求められているのは、温室効果ガスを削減しつつ「人間に都合のよい自然に作り変える」文明の利器ではなくて、「人間も自然の一部であるという意識をとり戻す」文化への回帰ではないだろうか。

詳細は☞ ダウンロード - 157.pdf

お時間のあるときにお読みください。
☆原山建郎☆

メッセンジャーナース、全国で190名に【メッセンジャーナース通信 2023.03.18 No.181】 メッセンジャーナース認定協会では、メールマガジン「メッセンジャーナース通信」を発行しています.

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【原山建郎の連載コラム】「つたえること・つたわるもの」№156 農業と漁業の工業化→大量生産・大量消費→食品ロス・食料安全保障。

今週火曜日(3月14日)にアップされた連載コラム№156をお届けします。このPDFには米(稲)・小麦、魚介類の画像を貼り付けました。
農業と漁業の工業化→大量生産・大量消費→食品ロス・食料安全保障。 | ゴム報知新聞NEXT | ゴム業界の専門紙 (gomuhouchi.com)
今回は日本三菱総合研究所・稲垣公雄研究員のコラム『食と農のミライ』「食料自給率と安全保障第1回」、かつて私が『トランネット通信』に寄稿していた連載コラム№128(「農」という“文化”を耕す “尊徳感情”のたくましさ)、『文明のなかの科学』(村上陽一郎著、青土社、1994年)、『そのとき、日本は何人養える?』(篠原信著、家の光協会、2022年)、『さらば、食料廃棄――捨てない挑戦』(シュテファン・クロイツベルガー&バレンティン・トゥルン著、長谷川圭訳、春秋社、2013年)、『食の原理 農の原理』(農山漁村文化協会、1997年)の一部を引用しながら、「農業と漁業の工業化」が生み出す「食品ロス」について考えてみました。
とくに『さらば、食料廃棄――捨てない挑戦』に書かれていた漁業の「混獲」については、これまで、そういう視点で考えたことがあまりなかったので、近年話題の「クロマグロの乱獲」ニュースの陰に、近年の「混獲」による目的以外の魚介類の廃棄が、「魚が絶滅する理由」のひとつになっていることに驚きました。

農業と漁業の工業化→大量生産・大量消費→食品ロス・食料安全保障。  

 昨年2月に始まったロシアによる「ウクライナ侵攻」長期化によるエネルギー(石油、天然ガス)や穀物(小麦)などの原材料価格の高騰は、急激な円安による輸入コストの上昇、コロナ禍による物流の混乱などの影響もあり、食品メーカー各社は大幅な値上げを発表している。
とくに世界有数の小麦生産国であるロシアとウクライナの小麦輸出量が激減している現状では、世界の食糧事情は悪化の一途をたどるばかりである。

 小麦といえば、日本三菱総合研究所・稲垣公雄研究員のコラム『食と農のミライ』「食料自給率と安全保障第 1 回」の中に、米と小麦の消費量についてわかりやすい解説があった。同コラム(2023 年 1 月 12 日)の一部(※青字表記)を引用しながら、いま話題の「食料安全保障」について考えてみよう。


本文の続きは☞ ダウンロード - 156.pdf

お時間のあるときにお読みください。
☆原山建郎☆

追伸:今朝、庭のアラカシの木に「越冬する蝶=ウラギンシジミ」を見つけましたので、スマホで撮った写真と簡単な説明文を添付します。

Photo_20230317160801

【オンライン公開探究談話】3月18日のスタッフ同志の語らいは、まさに在宅看護研究センター37年の歩みそのものと感じました。

患者さんとその家族、医療関係者の皆様が立ち会う濃密な場面が次々に目の前に現れ、貴重な体験をさせていただきました。
オンラインでの談話会のお話も聞かせていただきました。

 目の前の患者さんに何ができるか、頭と心をフル回転させていらっしゃる看護師さんたちのお話は、まさに在宅看護研究センター37年の歩みそのものと感じました。
 中でも、患者さんのセルフヘルプを自然に促すことが看護の本質というお話には大いに頷かされ、また、そこに看護師の皆さんも新鮮な感覚で共鳴しておられることが心に残りました。
 また、その裏返しかもしれませんが、在宅看護になったら、早く看取らせよう、回復するはずがない、と決めつける風潮が根強いことに、皆さんが憤慨しておられる様子が頼もしく、看護の在り方を追求される皆様の熱意に心を打たれる思いでした。

 看護の現場を知らない者にも、心に残る濃厚な時間を与えていただきました。(N)

唐傘日記② 宗教も医療も「生老病死」から逃げられない 尾﨑 雄(「老・病・死を考える会プラス」世話人)

「生老病死」の問題は「お寺から病院に移っている」。かつて高野山大学名誉教授の静慈圓伝燈大阿闍梨は指摘した。心の問題の専門家がその職責を持て余し、科学の領域にバトンタッチしたかっこうである。「生老病死」は精神世界にとってもお荷物になったということだろう。ところが、科学の罠と医療制度によってがんじがらめになっている病院も「生老病死」に正面から向き合わない。病苦に悩み死に瀕した高齢者や病人とその家族は戸惑い、時として怒りを爆発させる。医師や看護師など医療と介護の現場に携わる者も病人を抱える家族も、死に逝く人に向き合うことが困難な時代になってしまったのだ。これを末世とか不条理の世界とかいうのだろう。
末法の世を捨て置けぬとみたのか。高野山大学と高野山真言宗が医学・医療・心理学・哲学・宗教・文学の知識人に呼びかけ、「21世紀高野山医療フォーラムを立ち上げた」のは2005年のことである。11年に及ぶ講演会の記録『「生と死」の21世紀宣言』(青海社)の中からも生と死の核心を平易に突いた講話18編を抜粋してまとめた本が出た。柳田邦男編『最後まで生きるために』(上・下、各1800円・青海社)である。
こんな話が載っている。国立がんセンター名誉総長の垣添忠生氏が、末期がんの妻を自宅で看取った。氏は、たった一人で医師、看護師、介護士の三役を引き受け、暮れの12月28日に最愛の妻を看取った(「妻を看取る日」上巻)。高木訷元・高野山大学名誉教授(元日本学術会議会員)は、妻の延命治療の仕方をめぐって医師と衝突した顛末を赤裸々に描く(「科学技術文明における死生観」同)。それぞれの専門分野で指導的な地位にある人物が、そこまで追いつめられたとは、いったいなにを意味するのだろうか。精神分析学者の河合隼雄氏は、医学を人間社会に適用させることが限界に達しているとし、医療にたいする通念を改め、「科学の知と神話の知の統合」を求めた(「命の不思議」同)。
ほかに細谷亮太氏の「少子化の中の子どもの死を通して、この国のこれからを考える」(上巻)、高木慶子氏の「悲しみは真の人生のはじまり」(下巻)、玄侑宗久氏「相補性で命を考える」(同)など、学域や宗派を超えて「生老病死」を見つめ直す講話が並ぶ。医師兼経営者である永田良一氏の「誰もが苦悩、苦痛から解放されるために――医療の最先端事業で社会に貢献」(同)といったビジネス絡みの話も織り込んである。「現代」を見つめ直すヒントを見出すことができる一冊である。

【5月始動のラーニング・スタッフ若干名募集開始】人間だからこそ備えられているといわれる感性を様々な状況の中で良い意味で磨き続けようと自ら努力する看護師こそがラーニングスタッフとして在宅看護研究センターに所属する看護師です。

ラーニングスタッフ制の導入     お問い合せ➡  zaitakuLLP@e-nurse.ne.jp

 看護師が今の時代に抱えている課題を解決していくためには、国家資格を取得し、一看護師として業務に携わるだけではなく、業務に携わりながらも、施設・在宅を問わない形で幅広く学ぼうという意気込みと心の広さが求められます。そんな中でも、忘れていけないのは自分自身の暮らし・進みたい道のりです。

時代が変わっても看護の本質は変わりません。

「今の私では、看護のプロと胸を張ってはいえない。実践と理論を融合させながら、人間的にも大きくなる術を身につけたい。周囲が認めてくださる看護師になりたい」そんな看護師たちが働きながら学んでいける職場環境を整え、在宅看護研究センターは、看護師としての成長を自他共に確認しながら歩んでいきます。それは、社会に認知される「開業ナース」を誕生させることにも繋がるのです。

看護実践には看護師自身の人間性が絡みます。今の時代に即した看護の“心とわざ”をさらに高め、身につけ、提供し、受け手や周囲に認められる看護師としての自己をめざす。人間だからこそ備えられているといわれる感性を様々な状況の中で良い意味で磨き続けようと自ら努力する看護師こそがラーニングスタッフとして所属する看護師です。

 

在宅看護研究センターの『ラーニングスタッフ制』が誕生したのは2003年4月1日のことでした。

『ラーニングスタッフ制』は、在宅看護研究センター/日本在宅看護システム社を活動基盤として始動しますが、外部組織へ勤務しながら共に学ぶラーニングナースたちも含めて学習全体をサポートするのは在宅看護研究センター/看護コンサルタント社です。

関連記事☞ こちら

【原山建郎の連載コラム】「つたえること・つたわるもの」№155 草花とことばを交わすグリーンハンド、地球とのつながり感覚。

昨日(2月14日)アップされた連載コラム№155をお届けします。このPDFには花や動物の画像を貼り付けました。
草花とことばを交わすグリーンハンド、地球とのつながり感覚。 | ゴム報知新聞NEXT | ゴム業界の専門紙 (gomuhouchi.com)
今回は『植物たちの秘密の言葉』(ジャン=マリー・ペルト著、ベカエール直美訳、工作舎、1997年)、『スーパーネイチャーⅡ』(ライアル・ワトソン著、内田美恵・中野恵津子訳、日本教文社、1988年)、『アースワークス』(ライアル・ワトソン著、内田美恵訳、ちくま文庫、1989年)、拙著『からだのメッセージを聴く』(集英社文庫、2002年)の一部を引用しながら、植物同士のコミュニケーションの世界を渉猟してみました。そして、「接地」、すなわち、大地(ガイア、地球)との〈つながり感覚〉を意味する「アース」に注目しました。

連載「つたえること・つたわるもの」№155 草花とことばを交わすグリーンハンド、地球とのつながり感覚。

草花を育てるのが上手な園芸家を、和製英語でグリーンハンド(green hand、緑の手)という。正確な英語表現(北米)ではグリーンサム(green thumb、緑の親指)、英国ではグリーンフィンガー(green fingers、緑の指)である。
なぜ「緑の手」かというと、植木鉢に触れることが多い園芸作業では、植木鉢の外側に生えている緑色の藻で親指(手指)を汚すから、という説が有力だという。
グリーンハンドをもつ人は、草花とことばを交わし、つねに観察しながら、草花が語りかける微かなメッセージを聴くことができる。しおれかかった草花が生き返り、元気な花を咲かせる〈マジカルパワー〉をもっている。また、毎日水やりなどの世話を欠かさないのに、草花を枯らしてしまう人はブラウンハンド(茶色の手 )という。これは人間と草花のコミュニケーション(交流)の話だが、わが家の書棚に植物同士のコミュニケーションについて書かれた書籍が何冊かあったので、その中から動物(獣や昆虫)の攻撃から身を守る植物の話題をいくつか紹介しよう。
副題に「ふれあいの生命誌」と書かれた『植物たちの秘密の言葉』(ジャン=マリー・ペルト著、ベカエール直美訳、工作舎、1997年)は、フランスの植物学者(植物生物学、隠花植物学、生薬学などを研究)、ジャン=マリー・ペルトの力作である。少なからず専門的な内容も含まれているが、できるだけ分かりやすく要約し、ポイントとなる部分は一部引用しながら紹介していこう。
★バッタ(イナゴ)の襲来/樹木の葉を食い尽くすケムシ――しかし、ある日、突然止んでしまう
バッタの襲来といえば、旧約聖書の「創世記」の次に出てくる「出エジプト記(モーゼが虐げられていたユダヤ人を率いてエジプトを脱出する物語)」に書かれた〈十の災い(エジプトに対して神がもたらしたとされる十種類の災害)〉の第八番目に出てくる「蝗(バッタ)を放つ」
が有名である。アフリカではバッタの大発生がある周期ごとに起こり、バッタの大群が通ったあとは農作物がすべて食べつくされてしまう。2020年2月ごろ、アフリカ東部を中心にサバクトビバッタが大量発生し、10カ国で130万ヘクタールでの殺虫作業が行われてきたが、食い荒らされた穀物は約270万トン(約1800万人分の食料)にのぼるといわれている。
サバクトビバッタ
ケムシの大増殖も、同じように突然発生する。やはり2020年10月ごろ、米国バージニア州の公園や住宅地などで目撃されたケムシ(蛾の一種、長い毛でおおわれたサザン・フランネル・モスの幼虫。成虫の蛾になれば毒はなくなるが、幼虫であるケムシの時期は自らを守るために全身を猛毒の毛皮で覆っている)の急激な増殖は、樹木(葉)の食害だけでなく、長い毒針毛に触れた人がかゆみを伴う発疹、嘔吐、腫れ、発熱などの症状を引き起こした。ふだん、このケムシはアメリカ南東部やメキシコの樹林地帯に隠れて暮らしているが、この年は例年では見られない地域での急激な大増殖と、その毒針による住民の健康被害が続出した。
サザン・フランネル・モスの幼虫
たしかにバッタ(イナゴ)の襲来については、伝説的な被害がいろいろ知られている。そのなかでもいちばん有名なものの一つは、聖書(※旧約聖書)にある第八番目の「エジプトの災い」をなしたものだ。この襲来は、ファラオ(※古代エジプトの王)の妨害をなくしてモーセとヘブライ人(※古代エジプトで奴隷になっていた時代のユダヤ人)が約束の地へ出発できるよう、主が遣わされたものだった。とくにアフリカではこうしたバッタの大発生が複雑な周期にしたがって起こり、ほんものの一斉射撃にでもあったかのように、見渡すかぎり緑がすっかりなくなってしまうことがある。

続きは☞ ダウンロード - 155.pdf

お時間のあるときにお読みください。

 

遅ればせながら、ご報告があります。
2月4日付の讀賣新聞西部本社版朝刊に、遠藤ボランティアグループのことで同紙の右田和孝記者から取材された内容が載っています。遠藤文学の視点から書かれたものなので、少し違和感はありますが……。

 

☆原山建郎☆

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